見積・受注・売上などの販売伝票で商品を入力すると、商品マスタと取引先マスタの設定から販売単価が初期表示されます。ここでは、標準売上単価、単価ランク、掛率、得意先別単価の関係を説明します。
販売単価が決まる順序
| 優先 | 使用する設定 | 条件 |
|---|---|---|
| 1 | 得意先別単価 | 商品側と得意先側の両方が「使用する」で、対象の得意先と商品の組み合わせが登録されている |
| 2 | 標準売上単価×掛率 | 得意先別単価を使用しない、または対象の組み合わせが登録されていない |
標準売上単価から販売単価を決める
得意先別単価を使用しない場合は、次の計算で販売単価が決まります。
販売単価 = 商品マスタの標準売上単価(得意先の単価ランク)× 得意先の掛率
商品マスタで標準売上単価を設定する
商品マスタでは、標準売上単価をランク1からランク5まで設定できます。各ランクには税抜単価と税込単価の入力欄があります。
取引先マスタで単価ランクと掛率を設定する
取引先マスタの「得意先の設定」では、使用する単価ランクと掛率を設定します。
- 単価ランク:商品マスタの同じランクに登録された標準売上単価を使用します。
- 掛率:選ばれた標準売上単価に掛ける割合です。
計算例
| 商品マスタ | 取引先マスタ | 販売伝票の単価 |
|---|---|---|
| ランク1:1,200円 | ランク1、掛率100% | 1,200円 |
| ランク1:1,200円 | ランク1、掛率80% | 960円 |
| ランク2:1,500円 | ランク2、掛率80% | 1,200円 |
得意先別単価を優先する
得意先と商品の組み合わせごとに個別の販売単価を使用する場合は、次の3か所を設定します。
- 商品マスタの「得意先別単価の使用」を「使用する」にします。
- 取引先マスタの「得意先別単価」を「使用する」にします。
- 得意先別単価マスタに、対象の得意先と商品の組み合わせを登録します。
この条件がそろうと、標準売上単価と掛率から求めた単価より、得意先別単価が優先されます。
得意先別単価マスタでは「単価指定」と「掛率指定」を選択できます。「自動更新」を「する」にすると、売上伝票を登録するたびに、実際に登録した売上単価で得意先別単価が更新されます。
販売伝票で単価を確認する
販売伝票で得意先と商品を入力すると、設定から求められた単価が商品明細へ初期表示されます。次の例では、得意先別単価として設定した1,000円が表示されています。
出荷先ごとに単価を変えたい場合
出荷先マスタには、単価ランク、掛率、得意先別単価の設定項目がありません。そのため、出荷先を変えるだけでは販売単価を自動的に切り替えられません。
販売先ごとに単価を分ける場合は、販売先を別々の得意先として登録し、それぞれに単価ランクや得意先別単価を設定します。請求をまとめる場合は、取引先マスタの「他の得意先を請求先として使用」で共通の請求先を指定します。
数量ごとに単価を変えたい場合
商品マスタ、取引先マスタ、得意先別単価マスタには、数量条件を登録する項目がありません。数量を変更しても、初期表示された単価は変わりません。
「1~9個は1,000円、10個以上は900円」のように数量段階で単価を分ける場合は、伝票で単価を修正する、または数量条件ごとに商品を分けるなどの運用を検討してください。
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